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奥歯にかかる力
食事をする時、歯や歯茎には意外と大きな力がかかっています。
前歯には約20キロ、小臼歯には約30キロ、大臼歯には約50キロの力がかかっています。
食事だけではなく、様々なシーンで奥歯は私たちの生活に大きく関わってきています。
例えば椅子から立ち上がる時や重い荷物を持ち上げる時など無意識のうちに奥歯を噛み締めていることがあります。
またゴルフやテニス、バッティングなどのスポーツをする時も衝撃を受ける際に奥歯をかみしめるケースが多いです。
スポーツによってはマウスピースの装着を義務付けているものもあります。
つまり力を入れる時の踏ん張りを支えているのが奥歯です。
健康な歯肉と健康な歯牙を持っていれば奥歯というのは大きな力をしっかりと受け止めかたい食べ物もかみ砕く非常に重要な存在ですが、
虫歯や歯周病が進んでしまっていると存分な噛み締めをすることができません。
奥歯は歯ブラシが届きにくい上に前歯より複雑な形態をしており、また上記のとおり力もかかるので虫歯やトラブルが起こりやすいですができるだけ大切にして長持ちさせたいものです。
奥歯を失い、そのままにしておくことは食事がしづらいだけでなく全身のバランスを崩すことに繋がりかねません。
歯ブラシの使い方
歯ブラシを使った磨き方は色々な方法があります。
●縦磨き
歯ブラシのつま先を使った磨き方です。
毛先が届きにくい奥歯の咬合面や奥歯の後ろ側を磨く時におすすめです。
●横磨き(バス法)
歯と歯茎の境目に、歯ブラシのエッジを当てるような感じで当てます。
軽く歯を1本ずつ磨くことをイメージしながら横に5ミリくらいの幅で軽く動かします。
●水平磨き
奥歯の噛み合わせ部分は、歯ブラシを横にして、できるだけ細かい動きにして、歯の表面の溝のたまった汚れを取り除くイメージで磨きます。
いかがだったでしょうか。
歯磨きの方法も様々あるので、自分の歯に合わせた方法試して実践してみてください。
誤嚥性肺炎の予防
ご高齢になると誤嚥は気を付けていても寝ている間に起こりことも多く
完全に抑えることは難しくなってしまいます。
しかし食事の工夫や、口腔内を清潔に保つことにより、ある程度予防することが可能です。
食事を楽しく摂り、健康的な生活を維持するためにも日ごろからのケアに取り組んでみてください。
予防①食べ物を嚥下しやすくする
嚥下とは食べ物を飲み下す一連の動作のことを言います。
人によって嚥下のどこの機能に問題があるかで食べやすい食べ方・食べ物の形状があります。
「ゆっくりよく噛んで飲み込む」を基本に、自分に合った食べ方を見つけましょう。
予防②誤嚥や胃液の逆流を防ぐ体位を取る
胃の内容物が逆流しないように、食後2時間ほどは座って体を起こしておくことが大切です。
また要介護状態でベッドの上で食事をする人の場合でも、食事の際は起こして食事をさせるのが基本です。
ベッドや椅子にもたれかかって食事をするとご縁の危険性が増してしまいます。
予防③体操で嚥下機能を維持
老化と共に低下する嚥下力も、唾液腺マッサージや舌・口・顔体操などによって
ある程度機能を保持することが可能です。
予防④口腔内を清潔に保つ
万が一誤嚥が発生しても、口腔ケアをしっかり行い口腔内を清潔に保ち
細菌数を減らしておくと肺炎を回避することができます。
口腔ケアはとても効果的な予防法のひとつです。
うがい方法
正しいブラッシング
デンタルフロスや歯間ブラシの活用
入れ歯の手入れ
舌の手入れ など
口腔ケアのご希望やご相談があればお気軽にご相談ください。
歯の着色について
こんにちは。
今回は歯の着色についてお話します。
歯の着色はタバコだけではなく、飲食物によっても起こります。
湯のみに茶シブがつくように、歯にもお茶や紅茶、コーヒー、コーラ、ワイン、カレーなどでも着色します。
このような着色は普段の歯磨きだけでは完全に取り除くことができません。
歯科専用の器具で落とすことができるので、気になる方はいつでもお気軽にご相談ください。
型取り
虫歯の治療も終盤になってくると
今日は歯の型取りをしますね と言われることがあります。
冷たい粘土のようなものを口の中に入れたことがある方も多いと思います。
お口の中の形態(歯・歯肉)を模型で再現するために型取りをします。
歯科用語では印象採得といいます。
印象材には色々種類があります。
・アルジネート:もとは海藻の粉です。水と練和して使います。1分ほどで硬化します。
・寒天:再現性はアルジネートより良いですが、強度がないためアルジネートと合わせて使う事が多いです。
・シリコン:再現性に優れています。
また現在はお口の中をカメラで撮影して口腔内情報ををパソコン上に再現する歯科医院も増えてきています。
いかなる材料を使う場合も、精密な印象採得をすることで技工士さんが精度の良いものを作ることに繋がります。
よりよい詰め物を入れるために重要な一過程となります。