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歯医者での治療と食品アレルギー

皆さんこんにちは。本日は、歯医者での治療と食品アレルギーの関連について説明させていただきます。

初めて行った歯医者では、初回の治療の前にアンケートをお願いされることが多いと思います。

「どこが痛いですか?」「いつから痛みがありますか?」「持病はありますか?」等、ほとんどの項目は患者様から見ても何のために聞かれているかわかりやすいと思いますが、その中に「食品にアレルギーはありますか?」という問いがある場合があります。歯医者の治療と食品アレルギーにどのような関連があるのでしょうか?

理由はいくつかありますが、その答えとして最も大きな物が「ラテックスアレルギー」です。

ラテックスアレルギーを持っている場合、歯医者の現場で頻用されるゴム製のグローブでアレルギー反応を起こしてしまう場合があります。そして、アレルギー反応が起こってしまえば最悪の場合アナフィラキシーショックという大変危険な症状が出て、命に関わることもあり得ます。

このアレルギーの原因は天然ゴムに含まれるラテックスというタンパク質なのですが、似たような形状のタンパク質でも同様のアレルギー反応を起こしやすい特性があります。

その似たような形状のタンパク質を持つ物が、アボカド・バナナ・イチジク・メロン・マンゴー等のフルーツです。これらのフルーツにアレルギー反応を示す人はラテックスにも高い確率で反応してしまいます。この特性のため、ラテックスアレルギーは別名「ラテックス・フルーツ症候群」とも呼ばれています。

その他にも、一部の薬品は大豆等の食物由来の成分を使用しており、アレルギーをお持ちの方に使用すると非常に危険です。

このようなアレルギーによる事故を未然に防ぐために、歯科治療の際にも食品アレルギーの情報は非常に重要となります。

以上が、病院で食品アレルギーを聞かれる理由です。

また、食品以外にも花粉症など、様々なアレルギーが世の中には存在するので、もし何か心配なことがありましたら、治療の前に教えていただけると幸いです。


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