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糖尿病と歯周病
こんにちは
今日は全身疾患と歯周病について書きたいと思います
歯周病を悪化させる全身疾患はいろいろありますが
今日は糖尿病と歯周病についてです
医学的にはかなり古くから(100年前です!)言われてます
(歯周病と糖尿病の関係は1899年にGrunertによって示されています)
日本では糖尿病が疑われる人が820万人、可能性がある人が1050万人と
成人の5〜6人に1人は糖尿病、又は、発症前状態であるのです
糖尿病は、慢性の高血糖と、糖・脂質・タンパク代謝の障害を生じるひとつの症候群です
難しい話になりますが、高血糖状態の持続に起因して好中球の機能不全
コラーゲン合成阻害、AGE(最終糖化産物)による炎症性組織破壊、
微小循環障害、過剰な免疫応答などが、歯周組織に影響をあたえ
歯周病を増悪させる可能性が考えられてます
このように、糖尿病のコントロールが悪いと、歯周病を悪化させることは
十分な症例数(400例以上)の上で考えられてますし
逆に歯周病治療によって、糖尿病の状態は有意に改善した文献もあります
当院では口の中だけでなく、全身疾患に対しても知識を持ち、
来院された患者さんに、より安全で、より良い成果を出せるように
日々、研鑽を積んでいますので、
安心して歯科治療を受けて頂ければと思います。