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味覚のお話。
甘味、酸味、塩味、苦味を「基本4味」といい、さらにうま味を加えて「基本5味」といいます。私たちは、これらの味覚によって日常で食べるものを選択、評価しています。
舌の表面には舌乳頭が存在し、乳頭には味覚を感知するセンサーである「味蕾」(ミライ)といわれるものが存在します。
味を感じるしくみとして、この味蕾を通じて、味覚神経へ伝達され、脳内に達することで味として感じることが出来るのです。外傷などの事故で味覚神経系を傷つけてしまうと、味覚を喪失してしまうということになります。味覚を障害するものとして、他には、
1.唾液量の低下(口腔乾燥、薬の副作用)
2.舌炎、口内炎、口腔粘膜疾患
3.義歯の不適、齲蝕、歯周病
などが挙げられます。
また、味覚は嗅覚との関連性も重要であり、嗅覚に異常があった場合(例えば、鼻づまりなど。)に味覚を感じづらくなるということも少なくありません。
味覚の衰えは、食欲の低下による低栄養や体調不良を引き起こします。齲蝕(むし歯)や歯周病が進行してしまうことは、咬み合わせの不具合によって、口腔感覚の不具合をきたします。
口腔内及び周囲環境を改善、維持することは味覚を改善することにつながり、さらには全身の健康を増進することにもつながります。舌を磨くというセルフケアなどもとても重要となるわけです。
風が強く、寒さが続いていますね。体調管理には十分お気をつけ下さい。